2007年9月 5日 (水)

異常潮位について

近年テレビで地球温暖化の現象として、北極・南極・ヒマラヤなどの氷河がとけたり・砂漠化などの映像をよく見ます。皆さんの中には頭で分かっていても、それを見られた後いざ実生活にかえってみると、実感がなかなかわかない方もいらっしゃるのではないのでしょうか(もっとも今年の異常な暑さの夏を経験すると実感がわいてきたと思いますが)。私も毎月東京大阪と出張に出かけますが、呉と比べると都会の暑さは異常です。土が無い都会の道路はアスハルトによる照り返し・乱立するビルエアコンの外に排出する熱気・車の排気ガス・人の多さ等々、着いたその日に帰りたくなります。東京での一日は、田舎の2倍3倍にも感じられます。同じ都会でも京都も確かに暑いですが(盆地)、街に緑や綺麗な河川・寺社仏閣が多くあり人間が生活できる都会のように思います。もっとも最近ビルが乱立し一部東京化しつつありますが。これ以上変わって欲しくない気がします。 弊社工場は30年近く前に埋め立てられた工場団地の中にあります。すぐ横は瀬戸内海の海です。ここ30年近く毎日海を見ていますが、10年前特にここ5年間の水位が異常なんです。特に満潮の潮位が高くなる(大潮)8月・12月などはすごいんです。対岸に民家がありすぐ前の昔の船着場(ここらではがんぎと言います)の潮位を見ていますと、以前は地面まで来ていなかった潮が、地面を越えて民家の玄関口まで来ているんです。またフェリ-が着く沖の公営桟橋は、8月12月と言わず満潮時に車の待機する駐車場所のところまで潮が上がって来る時があります。異常潮位が加速度的に起こっていると実感します。テレビの番組でよく何十年後には地球がどうとか言っていますが、私が思うに近年起きた津波と一緒で、あっという間に何もかも無くなってしまうのではないかと言う気すらします。毎日海を眺めているだけですが、子供達の将来の事を考えますと非常に脅威を感じます。弊社も埋め立て団地に工場があることすら矛盾を感じる昨今ですが、私達個人の生活だけでなく、私達が住まわせていただいている地球にも、ロハスな考え方が必要なのではないでしょうか。                  

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2007年7月26日 (木)

司馬遼太郎さんについて

私の好きな作家の一人に司馬遼太郎がいます。(司馬遼フアンみたいに彼の書を沢山読んでいませんが)時代小説から対談集まで(小説・紀行文・文明論・対談等)幅広い世界を展開された作家です。今年四国松山に記念館が出来たということで、学生時代に読んだ、松山と縁がある”坂の上の雲”を再度読んでいます。読み終わったら、今度松山に行ってみようと思っています。司馬遼さんが小学校の国語教科書のために執筆された、”二十一世紀に生きる君達へ”の中で、”歴史とは何でしょう”という問いかけに対して、こう答えられています。”それは大きな世界です。かって存在した何億という人生がそこに詰め込まれている世界なんです。私には幸いこの世に沢山の素晴らしい友人がいる。歴史の中にもいる。そこには、この世では求めがたいほどにすばらしい人達がいて、私の日常を、はげましたり、なぐさめたりしてくれているのである。だから、私は少なくとも二千年以上の時間の中を、生きているようなものだと思っている。”この文章はほんの一部分でこの後も色々書かれておられるのですが、歴史に対する認識がすごいですね。新しいことをする時や困った時には、よく言われますが歴史を参考に勉強しなさい、あるいは歴史が教えてくれますと言われますが、何億という人の人生がそこに詰め込まれているという表現はすごいと思います。少し話が大きくなりますが、今の世の中人間こそ一番偉い存在だというおごりが、環境をはじめとしてあらゆる面でいきづまってしまったのではないでしょうか。だからこの書の中で司馬遼さんは、”歴史に学びなさい・歴史から学んだ人間の基本的な生きかたを学びなさい”と言っておられるのではないでしょうか。本当にすごい人です。司馬遼太郎さんという作家は。皆さんも是非東大阪市にある司馬遼太郎記念館か、今度新しく出来た松山の記念館に行って見られたらどうですか。

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2007年6月12日 (火)

技能五輪国際大会

 第39回技能五輪国際大会(技能オリンピック)が、今年11月静岡県で開催されます。同時に国際アビリンピックも開催されます。 技能オリンピックの方は沼津市を中心に11月7日-21日まで、アビリンピックの方は静岡市を中心に11月13日-18日まで開催されるそうです。弊社でも昨年あたりから、技能検定用ヤスリがよくでます。やはり日本国内で世界大会が開催されるからかもしれませんが、それとは別に最近よく言われている、物づくりの伝承ということもあるのではないでしょうか。抜き型一つとっても、弊社のお客様でヤスリ一本で1000分だいの平面精度を出される方もいらっしゃいます。例えばやすりを作るうえで決められているJISの誤差は100分だいではありません、10分だいです。10分だいのやすりを使って1000分だいの平面精度をだされるのはそれぞれお客様のノウハウです。本当に頭が下がる、素晴らしい工夫をされておられます。やすりは目立て加工しその後焼入れする関係で、どうしてもねじれが発生します。そのねじれの誤差を出来るだけ少なくする為に、技能検定用やすりは各工程からして普通のやすり以上に手間隙かけて作ります。正直いって、今のコストではあわないのが現状です。メ-カ-としてお恥ずかしい話ですが、せめて10分だいから100分だいにしようと色々研究しています。     

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2007年5月16日 (水)

ロハスな生活

ちょうど一年前に、よもやま話11話でも紹介しましたが、今年も5月初に野菜の苗を植えました。すいか・トマト・プチトマト・きゅうり・茄子・ピ-マンは昨年同様ですが、新たにジャガイモ・サツマイモ・きゅうり・かぼちゃが加わりました。殆どが、掘った穴の中に先に肥料を入れて、その後土がついた苗を植えるのですが(なにせシロウトですので間違ってたらアドバイスお願いいたします)、トマトは2週間位してから後で肥料をやりました。その方がトマトにとっていいそうです。またきゅうりは朝方少し肌寒いようでしたので、なえのまわりを高さ30cm位のビニ-ルでかこってやりました。2週間たった今は苗がしっかりしてきたのでビニ-ルはとっています。もの作りと同じで、農業も長い間に色々な経験をされてそれを代々伝えてきて今日にいったっているのでしょうが、経験者が少なくなっている昨今は大変だと思います。現在いっぱいてんとう虫がじゃが芋の葉を食ってくれていますが、昨年同様絶対農薬は使わないでやろうと考えていますので(せいぜい自然の木酢を薄めて散布)穴がいっぱい開いています。てんとう虫をこまめに取ってやるのも大変ですが、どんなじゃが芋が出来ることやら。野菜作り同様、地道にこつこつ、心を込めて、ヤスリを作らせていただこうと再認識している今日この頃です。

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2007年4月25日 (水)

HP開設一年目になりました

 ホ-ムペ-ジを開設させて頂いて一年目が経過致しました。                本来なら”よもやま話 ”のコ-ナ-で、もっと情報発信しなくてはいけないのに件数が少なくて申し訳なく思っています。このような状況の中で、私も正直びっくりしているのですが実に4000件弱のアクセスをいただいております。ただ感謝感謝です。直接電話を頂いてヤスリのことに関して質問頂いたり、FAXでお問い合わせを頂いたりしましたが、はたして相手の方に満足いただけたかどうか?もし失礼がありましたらお許しください。また、そのほかにもメ-ルで質問された方があると思いますが、迷惑メ-ルチェックに引っかかり返事が出せなかった方もいらっしゃるかと思います。申し訳なく思っています。今後ヤスリの事等で質問のメ-ル頂けるようでしたら、氏名と用件をメ-ルのタイトルに入れておいて頂ければ幸いです。                                                          私事で申し訳ありませんが、4月15日に弊社会長が亡くなりました。生前お世話になった方には心より感謝申し上げます。文字通りゼロからのスタ-トで会社をおこし60年余りヤスリづくりに携わってきた人でした。働くことが好きで、ヤスリを作るのが大好きでした。ヤスリ作りが、文字通り趣味と実益を兼ねたライフワ-クだったように思います。(私達まわりのものから見れば実に羨ましい限りでした。)                          残された社員一同、会長のものづくりに対する考え方・姿勢を受け継いで行きたいと考えていますので、今後ともよろしくお願いいたします。                 

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2007年3月23日 (金)

蹄鉄

桜の季節になりました。よもやま話にも書かせていただきましたが、私は桜が大好きです。毎年この時期になると心わくわくします。それと桜といえばもう一つ血が騒ぐものがあります。競馬の桜花賞です。ここから4才馬のクラッシクレ-スが始まります。よく”競走馬は人間が造った最高の芸術”といわれていますが、本当に生で見る競走馬は美しいんです。よくあんなに細い4本の脚で人間を乗せて高速で走れるものだと思います。目の前を一瞬のうちに通り過ぎていく。文字通り疾風のごとく。長嶋さん流に言えば”ウ-ンBeautiful!”。そんな競走馬にもヤスリが一役買っているのを皆さんご存知ですか・・・・?古くからの格言に”蹄なくして馬なし”という言葉があります。その大切な蹄の使い減りや保護のために蹄鉄があるのです。元来馬の蹄は非常にデリケ-トなもので、蹄の裏側にものが刺さったり傷つけたりするとうまく歩けなくなったりするんです。私達人間様の爪と同じなんですね。そんなデリケ-トな部分に釘を打ち付けて蹄鉄を固定さすのです。よく考えたと思いませんか。デリケ-トな部分に釘で固定。人類はすごいですね。その鉄の金具の調整を行うのにヤスリが使われています。この調整がうまくいかないと、馬も早く走れなくなる。昨年タ-フを疾風のごとく駆け抜けて引退したデ-プインパクトは、蹄が薄くてこの蹄鉄の固定には釘が使われてないとの事。あんなに酷使する蹄鉄をボンドで付着させてよく落鉄しないものです。またまた人類はすごい。 ちなみに私の好きな競走馬はカブトシロ-とエリモジョ-ジ。カブトシロ-はビデオでしか見たことがありませんが、勝っても負けてもバカヤロ-。期待されると後ろのほうでバッタリ。今日はこんだろうと思うと大がけ。かたやジョ-ジ君といいますと、これまた気まぐれジョ-ジといわれ、いつ走るか走らんjかがよめない。何かこの2頭、人間をおちょくっとるようで非常に面白い。なぜか私めはこのジョ-ジ君とは馬券のほうでも相性が非常によかった。馬が自分と似ているからか、自分が馬に似ているかは定かではありませんがなぜか彼の気持ちがよめる、人一倍愛着がある競走馬でした。あのときのジョ-ジ君の蹄鉄のメンテナンスにも、弊社のヤスリが使われていたのかもしれない?ふとそんな思いがしてくる今日この頃です。

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2007年3月19日 (月)

焼鈍炉

 ”ヤスリが出来るまで”のところで紹介されていますが、ヤスリの目立て加工をする時に通常の材質の硬さではタガネがもたない為、材質を軟らかくする工程があります。その工程を焼鈍といいますが、業界では一般的に”なまし”といっています。この時、火の温度が高すぎると脱炭(業界では”あま”と言っています)が発生し、逆に温度が低いと余り軟らかくならず、後の目立てで苦労します。以前はすべて重油炉で行っていたのですが、この温度管理が非常に難しい。2.0mx1.5mx1.5mの小さい炉なんですが、この中に日によって色々な種類の物をロ-テ-ションで焼鈍していくため結構難しい。温度計で管理しているのですが、重油で行うため火の上げ具合下げ具合の調節が難しい。最高800度近い温度の中で、一番微妙な時間帯の温度が5度以上狂うと後の工程の効率に手間がかかる。簡単そうで誰にでもすぐに出来ない非常に大切な第一歩なんです。昔の人は炉内の火の色だけで温度が分かる。温度計はあくまで確認の為。今の40歳台以下の世代の人にはなかなか難しい。将来のことを考えると、どうしても電気炉に変更しないといけない状況になってきたのです。今の電気炉は、ヤスリの種類によってそれぞれ温度管理できるもの。よく出る商品のものは、種類ごとに指定されたボタンを押すだけ。便利といえば便利なんですが、何か職人技が無くなるようで少し寂しいような気がするときがあります。技術を次の世代に伝えていく時、伝える側・受け継ぐ側にも情熱・理想・夢が無いと難しいということを痛感している今日この頃です。

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2007年2月13日 (火)

報相連

 ヤスリが出来るまでに登場している弊社のアイドル犬オ-パ君も、1月30日で満五歳を迎えました。犬の五歳は人間で言うと30歳以上との事。しかし彼は社長さんと同様いつまでたっても単純というか、その性格はいっこうに大人になりきれないみたいです?何はともあれ、いつも弊社に来社されるお客さに愛想をふりまいている可愛いワンちゃんです。     

 常日頃社内では口うるさく報連相(報告・連絡・相談)を言っているのですが、なかなかこれが難しい(恥ずかしい話です)。口頭でほんの数十秒で済むことを言わなかったばかりに、後でそれの10倍100倍の労力と時間を費やしてしまう事がよくよくあります。ほんの数十秒の報連相。口頭で言う時間がない場合は、簡単な一枚のメモでもいい。実に悔しい思いをすることがあります。でもよく考えてみますと、これってその会社が徹底して、元気よく!大きな声で!”おはようございます・こんにちは・さようなら・ごきげんよう等々”が出来ているか出来ていないかということではないのでしょうか。ものづくりの第一歩も、元気よく!おはようございます!そう考えるようになった今日この頃です。

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2007年1月 9日 (火)

あけましておめでとうございます

 あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

マスコミ等が依然として本年度も景気がいいように言っていますが、私には15年前のバブルがはじけたときと同じ状況になっているようにしか見えません。怖いのは、その苦しいときに中心になって対処してきた人達が定年でどんどんいなくなってきていると言う事です。  最近よく言われてきていますが、ものづくりの現場においても熟練を必要とする作業の人がいなくなっています。弊社でも最近痛感する事が、外部でお願いしている機械・設備のメンテナンスの人が急速にいなくなっているということです。機械の電気系統・パ-ツ修繕・炉の修繕等、つい一昔では迅速・簡単・ロ-コストで出来ていたことが出来なくなってきています。廃業・経験技能者不足・手間な事は受けない等でこちらがおたおたすることがよくあります。コストが高い場合はまだメンテナンスできるのですが、全くその見込みがない場合は、それこそ口コミ・人のネットワ-クで探していくのです。ありがたいことですが、そういうときに親切な人(心があたたかい人)が必ずいらっしゃって道筋をつけてくださるんです。親切な人が紹介してくださる人はまた同様に親切なんです。きっちりと責任もって仕事をされて後のフォロ-も必ずされる。昨年年末に弊社の焼き入れ炉が壊れてしまって困りました。以前新規やり変えをしたのは10年以上前。途中何回かのメンテナンスは弊社で出来るのですが、やり変えは久しぶり。簡単に出来ると思っていたら大間違い。弊社の様な小さい特殊炉はめんどくさいか、特殊炉をする人間がいないかのどちらか。知っている2社の築炉屋さんも廃業と代替わり。代替わり先も若いから特殊なのは出来ないとの事。困り果ててある人に相談したらあたってみてあげましょうとの事。その人のまた知人の紹介でやっとみつかった築炉屋さんがこれまた親切な人。師走の忙しい時期にもかかわらず(弊社が困っているのに見かねて)時間を都合して3日後には無理してきていただきました。しかも時間がないのに決して妥協しない丁寧な作り方。ただ感謝感謝。                       同様にものづくりに携わっている人間として、あらためて”こころ・考え方”を再認識させていただきました。                                                ”感謝!感謝!”                          

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2006年12月28日 (木)

良い年をお迎えください

 今年の4月25日にHP開設させていただいて、8ヶ月が経過いたしました。                                  ”弊社及び商品説明等”の内容につきましては、皆様に分かりやすく見やすい内容にさせて頂いたつもりですが(説明不十分なものも多々あったかと思います)今後とも検討していきたいと考えております。皆様のご意見をお待ちしております。                                           ”よもやま話”に関しましては、おかげさまで今回を入れて22話目になりました。”やすり”にかかわること意外にも色々な情報の発信をさせていただき(皆様には満足いただける内容でなかったかもしれませんが)、一読頂いた皆様には感謝いたしております。                                                                               一年間どうもありがとうございました。                                      夢と希望に満ちた新年を迎えられることをここに祈念いたします。

                   

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