« 2006年5月 | トップページ | 2006年7月 »

2006年6月28日 (水)

やすり材料の話

     やすり材料について

やすりに使わている材料は、主として合金工具鋼鋼材JISG4404SKS-8と同等以上の鋼材です。

やすり材料は、断面形状が多種多様(80種類以上)で少量ロットなため、一般的な棒材や板材を利用できません。

そのため圧延材を使用するのですが、その熱間圧延材を生産している工場が全国広しといえども、仁方の町に一社しかありません。

しかもやすりの材料は、昔から角(かど)の精度が厳しく、量・コストとのかねあいで他ではなかなか出来ません。

やすり材生産で培われたノウハウで、熱間圧延の常識では考えられない大変難しい形状でも生産できます。

弊社でも、そこで生産された鋼材を自社製品に使用するだけでなく、販売させて頂いています。

 ただし、12本組全種は(組やすり)、同じ合金工具鋼JISG4404SKS-8を使用していますが、熱間圧延材ではなく冷間引き抜き材を使用しています。

やすり材の化学成分規格値(%)は下記の通りです。(JISG4404SKS-8と同等以上)

  C      SI       MN           

1.35-1.45    0.10-0.25    0.25-0.40    

    P             S            NI                

max0.030          max0.030       max0.15

    CR

0.50-0.70

通常どのような鋼にも必ず含まれている5元素があります。それが上記のうちのCSIMNPSです。

C(炭素):鉄(FE)にCを加えると、強い鋼になります。(切削工具であるやすりの材料には無くてはならないものです。)

CR(クロム):鋼の硬さを増し強くするのに無くてはならない元素です。やすりの切れ味が増し、しかも切れ味が持続する役割を担ってくれます。

SI(珪素): 溶鋼中の酸化物を除去します。

MN(マンガン): やすりの焼入れ性を増してくれます。

P(リン): 硬さ強さを増しますが延性を下げ好ましくない元素です。

S(イオウ): 鋼をもろくしますので、P同様あまり好ましくありません。

世界的に鉄鉱石が不足し石油が上がっている昨今、

多品種少量のやすり材がコスト的にも急高騰し、

注文量が小量なため、なかなか出来にくい今日この頃です。     

|

2006年6月22日 (木)

桜とさくら

 私の一番好きな花は桜です。時期はもう過ぎましたが、毎年3月4月は心わくわくします。

それと、同じ“さくら”でも映画“寅さん”の妹“さくら”も大好きです。

私が住む仁方町のJR駅裏通りは、我が社のアイドル犬オーパ君と毎朝の散歩コ-スです。彼は駅裏のロ-タリ-を素通りせず、必ずそのロ-タリ-を一回ぐるっと回って行きます。(くんくんと匂いを確認しながら)

そのロ-タ-リ-の中に三本の桜の木が植えてあります。この時期になると、たかだか直径10メ-トルにも満たないロ-タリ-の中が、桜の花で敷き詰めたじゅうたんの様に実に美しくなります。

桜の花の下に行って、毎朝“おはよう・また明日も来るよ・今年も美しい花をありがとう等々”ほんの数秒語りかけて行くのがこの時期の私の日課です。どこにでもあるような桜の木ですが、私にとってはかけがえのない桜の木です。

 そしてもう一つの“さくら”が、皆さんご存知倍賞千恵子さん演じる“さくら”です。

学生時代の私は、映画“寅さん”が大嫌いでした。いつも繰り返されるワンパタ-ンの映画。

今より三十歳以上若く元気一杯の私にとって、その中に描かれている下町のよさ・変わらない人情映画がたまらなく退屈でした。日本人としてのDNAが引き継がれている、下町の文化が表現されている“寅さん”よりも、アングロサクソンがつくった文明に憧れていました。

 あれから三十年以上経過し、行き着くところまできているその文明社会を目の前にして、今の私にとって寅さんの映画は心のよりどころになってきました。

変わらないと言うことでなく変わってほしくない人情、あるいは根底に流れるその文化の大切さ・有難さを、私に認識させてくれます。人間として何が正しいのか、あるいは人としてやってよいこと悪いこと。それを認識させてくれるそんな映画が“寅さん”であり、愛すべき妹“さくら”です。

 私自身このような気持ちを忘れずに、ものづくりに携わっていきたいと考えています。

今我々日本人が忘れかけている心を再認識させてくれる“桜”と“さくら”こそ、すべてを超越した花であり人である。そんな気がしてならない今日この頃です。

|

2006年6月 7日 (水)

のんびりゆっくり暮らしたい

           

先日オーパ君に手を噛まれました。手から血が出るし、さすがにショックでパニクッテしまいました。普通のシュナウザ-は白っぽいソルトペパ-なのに、なぜか彼はブラック。

ホ-ムペ-ジの中の、“ヤスリが出来るまで”のコ-ナ-に登場するわが社のマスコット犬です。

そのわが社のマスコット犬に、どんくさいというか文字通り飼い犬に手を噛まれてしまったのです。散歩中に大きな犬と出会い、我が社のチビ犬が果敢にも戦闘態勢に入って向かって行き、彼を静止するために抱き上げようとした時に起きた偶発的な出来事でした?。犬の記憶はすぐに無くなると聞いたことがあります。血が出ている手の痛みを我慢しながら、我が家に帰って彼を叱ってみましたが、キョトンとして何事もなかったように愛くるしい顔を私に見せるのです。

そんな彼を見ていてふと思いました。最近私の記憶も彼並になってきてる・・・。

日頃の彼の生活は、早朝散歩-朝食-ごろ寝-昼食-ごろ寝-夕方の散歩そして夕食後に我々の周りをうろうろして愛想をふりまいた後就寝。これが彼の一日の行動パタ-ンです。

毎日バタバタ忙しく動いている私から見ると、羨ましくもあり?そうでないようでもあり。私がドリトル先生であれば彼に聞いてみたいものです。彼の目から見る我々人間の生活はどのように映っているのかを。もっとゆとりを持ってのんびり暮らしたらどうかなと思っていないだろうか。(ゆとりが無いと良い想像力が生まれてこないような気がします。)

彼が吠えるのは、会社や家に知らない人が来た時・腹が減った時・外に出たい時位です。(私にはそう見れるが)それなのに我々人間は、些細な事でよく怒り・妬み・恐れ・悲しむこと。我ながら情けない限りです。

彼の目に映っている我が家の序列は、ボスがママ・no.2が次男・no.3が三男・no.4が長男そして最後に同格かもしくは彼以下が私です。我が家での私のポジションを実に良く見抜いています。

 彼の食事は一日3回合計130gのペットフ-ド。私が見ても気の毒なくらい少量なので食べる速さは1分もかかりません。食べ終わった後は私のところに来てじっと見つめるのです。ほかの家人の所にはほとんど行きません。餌をくれそうな人が誰かを知っています。彼が私の言う事を絶対的に聞いてくれるのは、その食事の時だけなんです。オテ・伏せ・ゴロンなど8種類のレパ-トリ-すべてなんでもやってくれます。彼と私の間で主従関係がしっかりするのはこの時だけ。実にはっきりしています。

 彼に私がよく言うことがあります。“ワンワン吠えるな”“ガツガツ食べるな””ゆっくり歩け“”チャカチャカするな“”すぐに何にでも反応するな“等々。よく考えてみると、過去から現在までに私が両親・カミサンによく言われている言葉に似ています。犬は飼い主に似ると聞いたことがありますが本当にそうなかもしれません?。

 朝起きると体操後彼と連れだって散歩に出ます。夕方も帰宅してから散歩。雨の日も風の日も11時間弱の散歩が3年以上も続いています。この飽きっぽい私がです。時々面倒になる時、しんどい時、忙しい時もありますが、そんな時に限って彼はより元気。

せかされるように気を取り直してまた散歩に出ます。

彼は私の生活にリズムを与えてくれ、癒してくれ、私の健康維持に大変役立ってくれているものだと確信しています。

犬の育て方としては立派な育て方とはいえませんが、我が家のかけがえのない愛すべき四男です。

感謝感謝!

                               

 

|

« 2006年5月 | トップページ | 2006年7月 »