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2006年11月27日 (月)

目立て

 ”ヤスリが出来るまで”の”目立て作業”の漫画を見ていただくとわかりますが、ヤスリの目立てはタガネで一つずつ目を入れていきます。技術と余り関係ない人にこの話をしますと、”ヤスリの目はプレス等で一度に目を入れるのかと思いました。手間がかかるんですね”とよく言われます。そうなんです大変手間がかかるんです。目の種類も、荒目・中目・細目・油目・単目・波目・鬼目・砂利目・セコンド目・大荒目等多種多様です。

 一方目立てには機械で目を切る機械切りと、人手で行う手切りがあります。最初の目立機械の一つは、レオナルドダビンチが組み立てたという記録が残っているということを聞いた事があります。それから500年たった今でも目立て機械の原理は変わってないのではないでしょうか。一方手切りは亜鉛やアルミニウムなどの軟らかい金属を敷いた金床にヤスリを乗せて、左手の親指と人差し指でタガネを持ち、他の三本の指で形成した目をなぞりながらタガネに槌を打って目を入れていく。正確な機械切りの目と違って、多少目のピッチにふぞろいがあるときもありますがまさに職人芸です。日本広しといえどもこの手切りの職人さんは4人しかいません。ある意味でヤスリの文化を伝える伝道師かもしれませんね。         

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